2025.02.11 2025.03.11

ねじ子のヒミツ手技　｜苦手な手技でも、意味がわかってスムーズに動けるようになるおすすめの本

イタドリ

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ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson 森皆ねじ子エス・エム・エス(インプレス)

新人さんや復職されるかた、
あるいは介助が少なめの病棟で勤務されてるかたの「思い出し用」におすすめしたい本です。　　
写真での説明もいいけれど、イラストのほうがわかりやすいこともありますよね。　

特に参考になった手技

動脈採血
気道確保・気管内挿管
点滴
胃管

手技ごとの注意点やコツについて、イラストと読みやすい文章で書かれています。
とてもわかりやすいし、
パラパラっとめくってそこだけ読む、という読み方でも役に立ちます。

疲れて帰宅して、文字がならんだ文章なんか見る気にもなれないときでも
たぶん大丈夫です。

むかーし、先輩が動脈採血をしてるのを介助した記憶がうっすらあります。
その後、転職した病院では医師のみ実施することになっていて、
自分が動脈採血する機会はなくなりました（ホッとしている）。
現在は、特定行為に位置付けられていますね。

特別に苦手だった胃管について

なぜ気管チューブは食道に入るのに

いざ胃チューブやると気道に入っていくのだろうか　　　引用　151ページ

「ですよねー！」って力強く同意。わかってくれてありがとうございます、ねじ子先生！

胃管が苦手でした。胃液が引ければ安心できるけど、
そうでないときに「空気を入れて音で判断しなさい」、と指導されていたんですが
本当に胃に入っている音？
途中でとぐろまいてて、目標位置まで到達してなくても音はするんじゃない？
レントゲンで確認できればいいけど、そうでないときは
流動食を入れたあと、異常がないかどうか心配でたまらなかったです。

胃管留置時の誤挿入が４％で、そのうち２％は右肺、２％は食道内でループを形成してた、という報告があります。

GoogleScholar

当院における栄養剤投与目的に行われた胃管留置に関する調査

食道穿孔の報告もあります。

GoogleScholar

経鼻胃管挿入時は最新の注意を！

胃管挿入時の合併症として血種・気道狭窄をきたした例もあります。

GoogleScholar

経鼻胃管挿入を契機に血腫・気道狭窄をきたした高齢者の1例

胃管が苦手なの私だけなの？
コレのない部署で働きたい。と割と真剣に考えたこともあります。

当時は専門雑誌や学術誌しか調べる方法がありませんでしたが、
現在は自宅のPCから調べることもできます。
便利になりました。嬉しい限りです。

この本には看護師が直接実施しない手技も載っているけれど、
医師の手順を知っていれば、介助しやすいです。
新人の頃は、同じ処置なのに
その時によって渡す物品やタイミングが違うことがある、ということに
すごく不安を感じていました。
医師がどういう手順で処置しているのかわかっていなかったからです。
新人時代にこの本があると良かったのに、とつくづく思います。

訪問看護に従事するようになってから、医師の介助につくことはなくなりました。
それでも技術本として手元に置いてあります。