訪問看護
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訪問看護師のバッグ・持ち物と忘れ物をしない工夫

訪問看護のバッグ
イタドリ
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訪問看護では、いったんステーションから出発してしまうと簡単に取りに戻ることができません。忘れ物をしない工夫が必要です。

・出発してから忘れ物に気がついた
・さっきの訪問先ではあったものが、今使おうとしたらみつからない
・いつ紛失したのかわからない。
 今日紛失したのか、さっきの訪問先に置いてきてしまったのか思い出せず途方に暮れる

ということは皆経験することです。

訪問看護では外出中に紛失したり、利用者さん宅に置き忘れたりすることが重大なインシデントになりかねません。これまでの訪問看護の日々の中で、さまざまな試行錯誤を繰り返してきました。

この記事では、訪問看護の持ち物と紛失・置き忘れを防ぐための工夫を記載しています。

バッグはリュックかファスナー付きカバン

リュック

形について

リュック   開口部が巾着のように絞るタイプは作りが柔らかいので、

       利用者さんにお渡しする用紙がしわになりやすいです。

横型のバッグ 開口部にファスナーのあるものが良いです。

       ボタンで留めるタイプは移動中に中身を落とす可能性があります。

必要な機能 

  • A4ファイルが折れずに入るサイズ
  • 自転車の前カゴの幅に収まること。前かごは従来型のものや、横に長い・浅いタイプなどいろいろあるので測っておきましょう。
  • 撥水加工がしてあること、丈夫な生地
  • かばんを置いたときに倒れない・自立すること

横幅のあるトートは前カゴに入らないことが多いです。

前カゴにかばんを横に入れたら中身の位置がずれてしまい、必要なものを目視で探さなくてはいけなくなったことがあります。

かばんをアルコールで拭くこともあるし、丸洗いが必要になることもあります。

皮製品など扱いがデリケートなものは避けた方が無難です。

内側の生地は明るめの色が中のアイテムを探すときに楽です。

外側の生地が色が薄いと、雨が降ったときに濡れたところが色が沈んで目立ちます。

濃いの色のほうが水濡れが目立ちません。

タブレットやノートパソコンを入れるクッション付きのものが多く販売されています。

必須ではありませんが安心です。

持ち物の収納は定位置を決める・数も決める

ポケットと仕切り

外側サイドポケット

折り畳み傘、温冷ポットやペットボトルを入れる

内ポケット

内ポケットも仕切り付きがよい。

シャチハタやペンがワンアクションで取り出せるほうがのぞましい

バッグに仕切りが少ない場合は、仕切りの多いインナーバッグの利用をおすすめします。

中身のボールペンなどを出し入れした時に形が崩れないくらいのしっかりした生地が使いやすいです。

小さいポーチに文房具やはさみなどをまとめて入れる方法もありますが、

かばんから出す→テーブルに置く→ポーチから出す→使う→ポーチにしまう→かばんに入れる

というふうに、手数が増えるので利用者さん宅に忘れ物をする確率が上がります。

かばんからワンアクションで取り出せるように定位置を決めると、

かばんから出す→使う→かばんに入れる

となるので、利用者さんの家に忘れ物をすることはほとんどなくなります。

血圧計はポーチが付属していることが多いですが、かさばる素材なので使用せず

「かばんのポケット1か所にまとめて血圧計・聴診器・体温計・サチュレーションを入れる」か、

「血圧計・聴診器・体温計・パルスオキシメーターをまとめて1つのポーチに入れる」ほうが忘れ物をしにくいです。

私は現在は大きい内ポケットにまとめていれてあります。

ポーチは作業中は必ず自分の目の前に置き、

体温計などをテーブルの上に置かないようにします。

置くと、そこでワンアクション増えるので置き忘れの可能性が出ます。

使用頻度の少ないもの(メジャーなど、担当している利用者さんによって変わるもの)は、

透明のプラスチックバッグに入れておくとかばんの中で散らからず、必要な時にすぐ取り出せます。

つまり、

道具をテーブルの上に置く機会を極力なくすのです。

置くときは目の前か、自分のわきにおいたバッグの上です。

必要な衛生材料などは、できれば前日にセットしておくほうがよいです。

当日の朝は「どうしても朝でなければ準備できないもの」のみ。

ステーションから持ち出すもので、他のスタッフと共用のケリーパッドや預かりの内服薬など。

バイタルセットや文房具などは自分のかばんの中に定位置を決めておきます。

開口部のファスナーを開けたら(目視しなくても)ワンアクションで手に取れるようにしています。

ステーションによっては、パルスオキシメーターなど共用になっていることがあります。

共用のものは必要な時に定位置に戻っていなかったり、自分自身も戻すことを忘れることがあります。よほど高価なものでなければ、自分専用のものを購入するほうが、忘れ物をせずにすみませす。

人間が一度に把握できる数は、以前は7±2と言われていましたが、2004年に4±1という論文が発表されています。持ち物はできるだけ少なく、目で見て把握できる数だけにするほうが管理にエネルギーを使わずにすみます。

忘れ物をなくすコツ

  • ワンアクションで手に取れる位置に
  • 一度に使うものはまとめて置く
  • 目の前からなくなったらすぐ気がつく数しか持たない
  • ペン一本、体温計、パルスオキシメーターなどにも記名する。シャチハタで押した苗字を切り抜いてテープで貼ります。
    こうしておくと、紛失した時に電話で「○○の名前を貼ったボールペン置き忘れていませんか?」と探してもらいやすいです。「青色のボールペン」などの表現ではまず出てきません。  

私のカバンの中身

リュック中身

何を持つかは個人の裁量によるところが大きいです。

内ポケット

ファスナー付きポケット 財布、予備の電池(ペンライト、血圧計)、訂正印

手前の大きいポケット

  • 血圧計 
  • 体温計 
  • パルスオキシメーター

背面側のポケット 右

  • ペンライト 瞳孔計つき
  • 油性ペン黒 1本
  • ボールペン黒 1本 書類記載時使用
  • ペン付きシャチハタ 1本
  • 名刺入れ

背面側のポケット 左

  • 聴診器 聴診器は他のものと一緒にすると引っかかって煩わしいので聴診器のみ入れてあります。

バイタルセットポーチを作っていた時は聴診器も一緒に入れていました。

中央部分

  • 端末(看護記録入力、仕事用スマホ)
  • 手帳とフリクションペン 手帳専用
  • クリアファイル
    利用者さんにお渡しする書類を入れる、頻繁に使うアイテム。

書類を間違ってほかの利用者さんに渡してしまう、

一枚出して渡そうとしたら、紙がくっついて2枚出てしまう、といったことが起こりえます。

一つのクリアファイルに複数の利用者さんの書類を入れるのはミスのもとです。

クリアファイルは薄いよりしっかりめのほうがストレスなく扱えます。

リュック前面

外ポケット 

 前面ポケット 手指用アルコールスプレー ワンアクションで取れるポケットに入れる

 サイドポケット 折りたたみ傘、ペットボトル(または温冷ポット)

その他

透明なプラスチックバッグ

  • メジャー 傷の大きさや腹囲を測る
  • はさみ 小さすぎるものは使いにくい
  • アルコール綿の予備
  • ディスポガウン・スリッパや衛生材料は状況によって変更します。

地図アプリ 初回訪問時は、ストリートビューで予習しておくと迷わず到着できます。

スマホに電卓アプリ ミス防止のために暗算はしません。以前ソーラー式電卓を使っていたのですが、室内の電灯が暗いお宅が数件あったためスマホアプリに変更しました。

腕時計 ナースウォッチでも普通のものでもOK。

アナログ秒針付きが呼吸回数など測る時に便利です。

ライト 暗い部屋で生活されている利用者さんがいらっしゃいます。

傷を確認したりするのに何となく暗い、電気は点いているけど自分の影が邪魔になる、ということがよくあります。

手持ちタイプの小型ライトでもいいのですが、手がふさがってしまうので、ヘッドランプが便利です。

イタドリ
イタドリ

額に装着するのが恥ずかしかったら、首にかけても使えます。

モンベルのヘッドランプは単3電池1個でよく、コンパクトで使いやすいです。

冬の夕方、暗くなってしまったときにもヘッドランプは便利です。

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