PR

一般OLが精神科看護師に転職!│『精神科ナースになったわけ』

精神科ナースになったわけ
イタドリ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

精神疾患に対する誤解や偏見はまだまだ多く、
OLさんが看護師に、しかも精神科に転職するというのはあまり聞かない話です。

著者は、ドラマがきっかけで精神科に興味を持ち、
精神科看護師や病院に苦労しながら取材をしました。
主人公が精神科看護師になったいきさつ、
働きはじめてからのインパクトある患者さん達とのやりとりが描かれています。

家に帰っても仕事のことが頭から離れない

転職 寝る

新人の頃や転職してまもなくの時期は、こういう状態になる人は多いです。

帰宅後の寝る前、患者さんの顔が浮かぶ。        引用92ページ

そして、翌日も気分が重苦しい。あるあるです。

主人公は接骨院や水泳、ウィンドウショッピングなどをして
丸一日使って気持ちのたてなおしをしています。

1日かけて心のリハビリをしたようだ…         引用93ページ

自分専用のリハビリメニューがあると、
休日になっても丸1日ごろごろするだけ、気分転換できない
という事態が避けられます。

短期間でストレスを解消できればいいのですが、
長く続く場合は認知行動療法ノートなどもおすすめです。

予想していなかった言葉を聞いたときにどう感じるか

いつも帽子をかぶっている患者さんにその理由を尋ねると、

脳みそが出て来るから                  引用19ページ

という返事が返ってきます。
妄想が話題になったとき、「否定も肯定もしない」対応をする、と
教科書には書いてあります。
そこでどういう返事をするか、まずは教科書通りにやってみてよいのですが
「自分がどう感じるのが正解なのか」は書いてありません。

主人公は、
「この人はこの人のルールで生きているんだ」と受け止めました。

精神科ってほかの診療科と違うよね?

同期が「もう辞めたい」と悩み始めます。

辞めて一般科のクリニックとかに転職したい         引用90ページ

精神科では、精神科以外の内科・外科などを総称して「一般科」と言うことがあります。
「身体科」と言ったりもします。業界用語ですね。

親身になって面倒を見ていても、報われないことは多いです。
ありがとう、と言われるとは限らない。

精神科に限らず他の科でもあることですが、
その人の生きてきたこれまでの困難や、さまざまな感情を共有したり
これからの人生を一緒に考えよう としているほど、ダメージは大きいです。

対応に苦慮している表情のひとコマ

精神科ナースになったわけ

                      引用149ページ

この時の疲労感、重さ、暗さ、めんどくささ、かすかな苛立ち、私の中でも再現されました。

精神科ナースの仕事

精神科疾患で苦しんでいる人をみていると、
どのくらい回復することができるだろうかと心配になることがあります。
患者さん自身も、良くならないのではないか と不安になることでしょう。

でも
いつかは症状は改善し、
その人なりのやりかたで生きていってくれることを信じています。
困難な状況下にあっても、人々の回復と希望を支える仕事です。

まとめ

精神科医療について真摯な態度で描かれています。
患者さんの表現についてもあたたかく、上げもせず下げてもいないバランス感です。

学生時代、他の職業を経験してから看護師を志した同級生が何人かいました。
楽な選択肢ではなかったはずです。
他の同級生からも信頼を集めていました。
他の職種から看護師を選んでこられる方を尊敬しています。

この本は、看護師になってからの現場を等身大の視線で描いたものです。
看護学生さんはもちろん、精神科以外の看護師さんにもおすすめです。

精神科ナースになったわけ
amazon Kindle Unlimitedなら初月無料で読めます(2025.3.26現在)

記事URLをコピーしました